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ホテルルワンダ

ホテルルワンダ
1月28日(土曜日)

ホテルルワンダ今日は「ホテルルワンダ」を観て来ました。
上映してる映画館が「シアターN渋谷」だけだったせいか、すごい人でした。
しかも、映画館が小さいためがすぐ満席になり立ち見の状態でした。
上映している映画館が一カ所だからきっと人が集まるだろうと予想し、少し早めに会ってまずチケットを買うつもりで、待ち合わせ時間は1時30分で3時25分の映画を見ようとしたんですが、3時25分の映画は私たちがギリギリでしたので、シアター1の4時25分の映画を見る事にしました。

この映画は「NOEL」を観に行った時予告編でやってたので、その時からぜひ観たいなと思いましたが、100日で100万人が虐殺された実話という事だけで、凄い悲惨な映像だろうと覚悟の上観たんです。しかし、思ったより残酷な場面はありませんでした。
死体や虐殺する場面は霧がかかったり遠くから撮ったりして、残虐描写は控えめでした。でも、緊張感はもの凄くあって常に、あ〜この幸せな瞬間も続かないだろうなぁ〜、また、やつらが来るんじゃないの?とかドキドキしながら観ました。

内容はフツ族とツチ族という、同じ国の二つの民族が対立し、フツ族の大統領の飛行機撃墜事件をきっかけに、多数派フツ族による少数派ツチ族の大量虐殺が始まる。
主人公のホテルの支配人ポールはフツ族の男性で虐殺の対象ではありませんが、彼の妻タチアナがツチ族だったため、最初は愛する家族を守ることだけを考えたが、世界中がこの悲劇を黙殺し、虐殺される女性や子供達を観て行き場のない彼らをホテルにかくまい始める。
生きるか死ぬかの極限の緊張感の中で、ホテルマンとして培った話術、そして自分の持つコネ、お金、頭脳をフルに使い、虐殺者たちを翻弄し、時には脅しながら、たった一人で1200人の避難民たちの命を守り抜いた、1994年に起きた実話です。

支配人ポール役のドン・チードルはER IXで初めて見たと思ったら「オーシャンズ11、12」にも出演してましたね。でも、私はER IXでのパーキンソン病の医学生「ネイサン」のイメージが強いんです。
ネイサンはパーキンソン病で救急病棟ではとても働けない状態なのに、自分の病気もちゃんと理解し、こんな自分でも人の命を救えると思うとても信念強い人物です。
彼の演技力はやはり凄かったです。脅える表情、悲しんだり、怒ったり、時には信念強く守るという表情がものすごく伝わりました。

映画が終わってから頭のなかからずっと離れないシーンがいくつかあります。
まず、一番強かったのは外国人の記者が虐殺の現場を撮影し、放送される事になった後、支配人ポールとの会話です。
記者が「あなたがいると知らずあんな映像を流してしまった。悪いと思ってる」と言うと、支配人ポールは記者に「世界の人がこの映像を見て、助けてくれます。」と言う。しかし、その記者は辛そうな表情で「この映像を見ても、「怖いね」と言って、何事もなかったようにディナーを続ける」と答えるシーンです。無関心こそが本当の敵なんですね。
なんか恥ずかしくなりました。私自身もその人たちの中の一人だったから…。まさにその通りで「可愛そう…、ひどい、怖いね〜、なんでそんな事するんだろう、早く平和になって欲しいね〜」と思うだけですぐ何もなかったように通常の生活に戻ってしまう…。私自身、凄くせめられてるような気がして恥ずかしくなってしまいました。

後、やっと助けに来てくれたと思ったら外国人だけがルワンダの出国を許され、去る人、残されてしまった人々の複雑な心境のシーン。ポールは後ろめたげな外国人の客を「ここは大丈夫だから、心配なくバスに乗って下さい」と言う…。そして、もうここは私たちで守るしかないという彼の強い意志、去って行く人たちの申し訳なさそうな表情がなんとも言えない感情でいっぱいでした。眼の周りがあつくなりツンときましたね〜。

そして、女性と子供達は「次世代の根絶」という名目で、「ツチ族の女性達は売女なので犯して殺せ」などと言われ、何人ものツチ族の女性が檻に閉じ込められていたシーン、霧のたちこめる道路を車で走ってたら、急に車がガタガタ揺れ出したので、車を止め車からおりたら、道路は大量虐殺された死体でいっぱいでその上を車が走ってた事を分かった時のポール。何とか冷静を保ちホテルに戻るが、一人になり血が付いた服を着替えようとするがあまりにもショックで体が思うように動かない…そこで崩れ泣くポール。常に冷静で、皆希望を持って欲しいから、この悲惨な状況はなるべく周りの人には見せまいと、皆を絶対守り抜くと信じ、頑張ってきた彼が現実を見てしまい、この先どうすればいいんだろうと不安でいっぱいだったんだろう…。そして、怒りでいっぱいだったんだと思います。

なんだか凄く考えさせられた映画でした。
この映画は、すごく感動した、素晴らしい映画だった、というよりもぜひ観るべき映画だと思います。たった10年前の事です。1994年私は何をしてたんだろう…。恥ずかしながら、1994年こんな事があった事、知りませんでした。
この映画を通じて色んな事実も分かりました。とにかくぜひ観て欲しい映画です。心から感じて欲しいです。
今の私たちは本当に平和で幸せだなぁ〜贅沢だなぁ〜と思えてきました。
ただただ、ボロボロ泣くと言うより、むねがあつくなり、息が苦しくなりました。

私の母国、韓国は昔から様々な侵略により一つの国が北と南に分かれてしまい、その朝鮮半島の主権を巡って1950年6月25日、北からの侵略により同一民族同士の内戦、韓国戦争が3年も続きました。韓国では6.25戦争とも言います。その結果、同じ言葉を使い、同じ文化を持ちながら、1953年7月27日、38度線で分断されて、今は停戦の状態で韓国と北朝鮮として普通に行き渡る事も出来ないため多くの人々が家族や親戚と生き別れになってしまう事になりました。その戦争はまさに同じ国の人々がお互いを殺し合う悲惨な戦争でした。
私は戦争を経験してない世代なのでその悲しみや辛さが分かると言うと嘘になるかも知れません。でも、どうかお互いに反省し、平和的に統一する事を願います。
suny * 映画日記 * 11:58 * comments(6) * trackbacks(12)

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コメント

そうでしたね、sunyさんは韓国の方なんですよね。私たちの世代の日本人は、自分達がした事を知らずに育ってきました。人は自分がしたことより、人にされた事の方が覚えているのではないかと思います。ワールドカップをきっかけに日韓が仲良くなったなどといいますが、ひどいことをした私たち日本人を先に理解してくれた韓国の方たちに、敬意をはらわなくてはいけないと思います。
ピース!!
Comment by mimi @ 2006/02/02 9:41 PM
はじめまして、TBさせていただきました。
とても重く、しかし普遍的なメッセージを持った映画でした。
韓国の方ならもしかしたらご存知かもしれませんが、私はこの映画を観ながら大川常吉氏の事を思い出しました。
80年前の関東大震災の直後、日本人が根も葉もないデマから朝鮮半島出身者を無差別に襲う事件があった時に、小さな警察署に300人の朝鮮半島出身者を匿って守った人物です。
恥ずかしい話ですが、この国でも80年前に無知から普通の市民が隣人を襲うという悲劇が起きています。
この映画に描かれている事は、決して遠い国でしか起こりえない事でなく、人間が人間性を見失えば何処でも起こりうる事だと思います。
だからこそ、観て考えるべき作品だったと思います。
Comment by ノラネコ @ 2006/02/06 8:44 PM
mimiさん、コメントありがとう!!
私も戦争を経験した世代の人ではないので、恥ずかしいながらただ歴史としてしか知りません。しかしその時代、ひどい事をされた方々は辛かったんでしょ…。きっと忘れる事は出来ないと思います。ただの歴史として済ませるには申し訳ないと思いますが、辛い過去、歴史が消える事はないと思います。
しかし、いつまでもずっとそればかり考えるよりは、昔の事を教訓にし、前向きにお互いに良いライバルとして仲良くして欲しいんです。韓国と日本が力をあわせばアジアはもっともっと強くなるんじゃないかと思います。韓国&日本。ファイト!!
Comment by suny @ 2006/02/09 12:10 AM
ノラネコさん、TB&コメントありがとうございます。
80年前の大川常吉さんの事、すごく勉強になりました。ありがとうございました。
私は、半年間川崎にある日本語学校で日本語を学び、鶴見で生活をしましたが、大川常吉さんの事はまったく知りませんでした。それで、詳しく知りたくて調べさせて頂きました。
人ってパニックに陥るとどんなに恐ろしい事でもやってしまうんだなぁと思いました。犠牲になった方々の中には韓国が日本の植民地の時、自分の意志とはまったく関係なく日本に渡った方々もいらっしゃると思います。
私は、韓国はどうしていつも侵略されるのか、なんでもっと強くなれないのか、どうしていつも狙われるのかって思ったりしました。今の時代の私たちはとても平和ですが、その時代の方々はすごく辛かったんだろうなって申し訳ないと思います。ちょっとした辛い事で文句を言ったりくじけたりする自分がすごく恥ずかしくなりました。
10年前、日本に留学する事を決めた時、周りから「いじめられるよ」とか「どうして日本なのか」って言われたりして、正直怖かったです。
しかし、この10年間日本の皆さんに優しくして頂き、300人の命を救って下さった大川常吉さんの事も知り、日本に対する考え方は変わりました。
辛い過去、歴史は忘れる事は出来ませんが、罪のない300人の命を救って下さった方がいらしゃた事も忘れてはいけないと思います。
韓国と日本、「近くて遠い国」ではなくもっと仲良くなって欲しいし、韓国と日本が良いライバルとして、力をあわせて強いアジアになって欲しいです。
Comment by suny @ 2006/02/09 1:14 AM
sunyさん、TB返し&コメントありがとうございました。
大川常吉氏の事は、私もほんの2年ほど前に在日韓国人の友人から聞いて知りました。
昨年大川氏の書き残した資料が見つかった事もあって、ようやくメディアにも取り上げられるようになってきましたが、一般の日本人には、まだ殆ど知られていないと思います。。
何時どんな国でも、たとえ悪意が吹き荒れる時代でも善意の人はいるものです。
戦争や虐殺が起こると、私たちは事件の悲惨さにのみ目を向けがちですが、大川氏やこの映画のルセサバギナ氏のような沢山の善意の人達がその影に隠れていると思います。
そういう善意の人達が持っているのは、物理的な強さよりも心の強さ、優しさだと思います。
同時にその心の強さを支えるのは教養と理性と愛ですよね。
たぶん、他の文化と話をする時、例えば日本と韓国の間でも、この事は当てはまると思うんです。
お互いをもっと知ること、語り合う事が一番大切だと思います。
その意味でsunyさんの様にどちらの社会も知ってる人はとても貴重な存在です。
植民地のような歪んだ形でなく、お互いに話し、理解し、寄り添うような形で一つのアジアが作っていけたら素晴らしいですね。
しかし来日9年で日本語文完璧ですね!私はアメリカに10年以上いましたけど、英語完璧にはなりませんでした・・・(汗
Comment by ノラネコ @ 2006/02/09 12:17 PM
ノラネコさん素敵なコメントどうもありがとうございます。
そうですね〜世の中には戦争、虐殺、悲惨な事件ばかりではないですもんね。
どんな時、どんな国でも、悲惨な事件が起きてる中、目を背けずに強い意志と、心の強さ優しさを持つ善意の方々はかならずいるものです。私たちは悲惨な事件の事ばかりに目を向け、大川さんや映画のルセサバギナさんみたいな素晴らしい方の存在を忘れがちだと思います。
この映画を見て自分の国の事を考えてしまい、ちょっと暗くなりましたが、ノラネコさんから大川さんの話を聞き少し救われた気がします。ありがとうございます。
私が日本に来て本当に良かったと思ったのは、韓国で思っていた日本のイメージがこの10年の間かなり変わったからです。言葉が分からず困った時、助けの手を伸ばして下さった方はたくさんいました。
それで、もっともっと話がしたいなと思い、辞書を持ち歩きながら一生懸命勉強し、色んな方と話してるうちに、お互いの暗い過去、歴史などはあまり気にしなくなりました。
お互いをもっと知ること、語り合う事が一番大切だという事、本当にそうだと思います。
時々、日本に住みながらまったく日本語を覚えようとしない外国の方をみると残念に思えます。
韓国と日本、これからお互いを理解し、よい形で一つのアジアになれると良いですね。
え〜と、日本語は時々友達に読んでもらい間違ってるところは直してもらったりしてま〜す。
えへ、日本語は難しいですね〜。私も日本語はまだまだですよ!完璧だなんて…照れちゃいますね〜。
Comment by suny @ 2006/02/10 11:36 AM
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映画の感想募集中!

suny様、ホテル・ルワンダのトラックバックありがとうございました。フィルムナビでは、さまざまな映画のクチコミ情報を集めています。映画の感想などをブログに書かれた時には、ぜひまたトラックバックして下さい。お待ちしております!
From フィルムナビ〔film-navi〕 @ 2006/01/31 6:11 PM

ホテルルワンダ・・・・・評価額1800円

この映画、本来日本公開の予定が無かったのだが、ネット上の署名活動で公開が決まったのだそうだ。 運動を展開した「『ホテル・ルワンダ』日本公開を求める会」、そして彼らに答えた
From ノラネコの呑んで観るシネマ @ 2006/02/06 8:34 PM

『ホテル・ルワンダ』 テリー・ジョージ監督

渋谷の映画館「シアターN」で、前回上映が終わってお客さんがゾロゾロ出てきたなー、と思ってふと見上げると、40歳ぐらいのおじさんがモロ泣きしていました。けっこう泣いている人が多かったです。そう、恥ずかしげもなく涙を流すに値する作品でした。 内容詳細
From ~Aufzeichnungen aus dem Reich~ 帝国見聞録 @ 2006/02/12 3:26 PM

『ホテル ルワンダ / HOTEL RWANDA』 ☆今年13本目☆

『ホテル ルワンダ』公式サイト:http://www.hotelrwanda.jp/原題:HOTEL RWANDA製作:2004年イギリス、イタリア、南アフリカ監督:テリー・ジョージ出演:ドン・チードル/ソフィー・オコネドー/ニック・ノルティ/ホアキン・フェニックス 《公開時コピー》「愛する家
From honu☆のつぶやき 〜映画に恋して〜 @ 2006/02/28 8:39 PM

映画: ホテル・ルワンダ

邦題:ホテル・ルワンダ 原題:HOTEL RWANDA 監督:テリー・ジョージ
From Pocket Warmer @ 2006/03/19 12:37 PM

『ホテル・ルワンダ』はなぜ面白いのか?

When the world closed its eyes, he opened his arms.  (世界が惨劇に目をつぶっていた時、彼は暖かい手を差し伸べた。) 実は重い映画だと思っていたので、それなりの覚悟をして見に行きました。ですが、ストーリー展開の巧さなのか見終わってみると、ことのほか
From またたびCINEMA @ 2006/03/23 11:24 AM

ホテル・ルワンダ/テリー・ジョージ

1994年のフツ族によるツチ族の大量虐殺は、過去のことと呼べるほど昔のことではありません。人類にとって教訓とすべき大きな事件だったと思います。その中で、1200人もの命を救った実在のホテルマンの話です。 高級ホテル「ミル・コリン・ホテル」の支配人ポール(ド
From 文学な?ブログ @ 2006/06/21 4:08 AM

?“怖いね”と言うだけでディナーを続ける。

映画 『ホテル ルワンダ』をみてきました。 これは 1994年にルワンダ内で10
From anonymous @ 2006/07/29 2:43 PM

『ホテル・ルワンダ』

「愛する家族を守りたい。」ただひとつの強い思いが、1200人の命を救った・・・。 ■監督 テリー・ジョージ■脚本 ケア・ピアソン・テリージョージ■キャスト ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ、ホアキン・フェニックス、ジャン・レノ□
From 京の昼寝〜♪ @ 2006/09/06 8:52 AM

ホテル・ルワンダ

深く痛い悲しみの中でも,愛する気持ちは決して消えない。
From Akira's VOICE @ 2006/09/07 6:02 PM

ホテル・ルワンダ

2004年 南アフリカ・イギリス・イタリア 2006年1月公開 原題:HOTE
From 銀の森のゴブリン @ 2006/09/10 1:44 PM

映画鑑賞感想文『ホテル・ルワンダ』

さるおです。 『HOTEL RWANDA/ホテル・ルワンダ』を観たよ。 監督・製作・脚本は『IN THE NAME OF THE FATHER/父の祈りを』のテリー・ジョージ(Terry George)。 出演はポール・ルセサバギナ役に『CRASH/クラッシュ』のドン・チードル(Don Cheadle)、ポールの妻タチアナ
From さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー @ 2006/09/21 10:44 AM
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